今尾電機で部品を用意するほうが良いのか、それとも持ち込みが良いのか、という話。はたまた持込NGになることもあるのか、という話。

このブログの中でざざざっと書いたのですが、これを機にまとめてみようと思います。

部品持ち込んでもいいでしょうか?

部品はやっぱり今尾電機さんで用意していただいたほうがいいでしょうか?

持込と、今尾電機さんで用意することの違いはなんでしょうか?

これらの質問へのアンサーです。店頭でも、メールでも本当によく質問されます。もちろん毎回回答させていただいておりますが、さすがにこの量の回答をするわけにはいかず、かいつまんだ回答になることが多いです。

それならいっそのこと、きっちりまとめてお客様が容易に確認できるようにしたい。

そう思って、まとめてみました!

なお、このコラム内での考えは、全て今尾電機での話です。

他業者様がどう考えているかに関しては、まったくわかりませんし、保証できません。

目次

そもそも持込とは?

持込とは何なのか。辞書のような定義は別として。

作業に必要になる部品をお客様が購入して、今尾電機に持ちこみ、その部品を用いて今尾電機が作業すること。

だと考えています。

よくブログの中で作業構想の持ち込みについて言及することもありますが、このコラム内における持ち込みとは分けて考えたいところです。

持ち込み作業は可能なのか?

原則、可能でございます。

ただし、不可能な持込作業というのもあります。それは後述。

持込と今尾電機で用意することの違い

持ち込み作業はご依頼の形の一つ、選択肢である。

当然ですが、持ち込み作業にもメリットがあり、デメリットがあります。

今尾電機で用意することも、同じくメリットデメリットがあります。

最初、本当に最初のころは、今尾電機では仕入れることができない部品をお客様に注文していただくのが、今尾電機における「持込」作業でしたね。

そんな最初のころにはメリットもデメリットもなく、今尾電機の必要に応じたお願いだったわけです。

かわって現在は以下のメリットデメリットを検討し、お客様に選んでいただいている状況、つまり持込というご依頼の形は一つの選択肢になったというところでしょうか。

では、その選択肢のメリットデメリットを見ていきましょう。

(持ち込み作業自体、以下のメリットデメリットは暗黙の了解のようになっていますが、改めてまとめてみる次第。)

持ち込み作業のメリット

ざっくりいうと、コストの点で秀でています。

安かろう悪かろうと切り捨てるのは簡単ですが、意外にも安かろう良かろうな部品があることもありますから。

宝探しのようなものです。

安い(ことが多い)

ネットのほうが部品が安い。

今の時代、当然あります。

それを否定しても仕方がありませんし、もはや話が始まらないと言えるくらい当たり前の時代です。

というか、私自身もネットユーザーですし、グ〇ればAmaz〇nの価格も自動的に出てきます。価格を比較するのが史上最も容易な時代なんですよ。

悲しいかな、大抵ネット販売のほうが安いですね。

ただし、盲目的に信じるのは禁物。聞いてびっくり、今尾電機のほうが安いときもあるんです。

そんなこと珍しい、と自分が言うのも悲しいですが。

種類が豊富(すぎる)

雑草のように(皮肉)、あります。種類。

ハイエースなどの人気車だと、目が眩むほどにあります。しかも海外市場まで検討の幅を広げれば、わけわかりません。まぁ、そのうちの70%くらいは粗悪品な気もしますが。

ようはその豊富な選択肢の中で、オーナーにとっての最善を見つけて、それを取り付ける。

それが持ち込み作業とも言えちゃうかもしれませんね。

なんていい作業依頼の形でしょう!

・自分自身にフィットする部品を見つけるその過程が楽しい!

若干二つ目と重複しますが、とにかく、部品を探している間が楽しいのは間違いないです。

持込作業のデメリット

一言でいうなら、問題が発生した時に、お客様の手間が増えるということです。

今尾電機は、実質無関係(事実としては)なので動けないことが多いんです。

・品質のばらつきが多すぎて選ぶのが大変

もう本当に、多すぎます。玉石混交とは正にこのこと。

何が良い部品なのかを考え手配するのはシンプルに面倒、かつ大変です。

その過程に楽しさを覚えられなければ疲労が増すだけ。かも。

・アフターメンテナンスは、ほぼ期待できない(しないほうが良い)

期待しないほうがいい、です。

アフターサポートがないわけではありませんが、期待はしないほうが良いです。

何故かはわかりませんがネット販売店というのは、電話回線がなかったり、繋がらなかったり、見つけにくかったりします。(逆に言えば、電話対応が良いネットショップは結構安心できるかも。)

アフターサポートのメール対応は膨大に時間がかかる傾向が強い。

症状を記載して、返信を待って、当たり障りのない返信がきて、写真を送って・・・云々。すっごく大変です、お客様が。

今尾電機はほとんどの場合、蚊帳の外になってしまいます。

・途中で必要な部品があったときに余計な時間がかかる場合がある

例えばナビ取付の持ち込み作業依頼で、配線キットが足りなかった場合

今尾電機が用意しているなら、それはもう完全に今尾電機が悪いわけで、すぐにでも発注して、作業の遅れが生じないようにするなどの動きができます。少なくともそういう努力がスピーディーにできます。

しかし、持込だとこうなります。

STEP
部品が足りない、もしくは間違っている

たいてい作業中に判明します。

事前確認もするのですが、持ち込みの場合に限らず作業時間も限られてますので、細かいところに目が届いてないことも。

STEP
お客様に連絡する

ここで、連絡がつくかつかないか、大事なところです。

ただお客様にもご予定がございますので、中々連絡つかず、後手に回っちゃうこともあります。

LINEもするのですが、やっぱりご予定次第ですね。

STEP
お客様にこういう部品が必要だと説明する

単純な話ならいいのですが、複雑な意味での部品不足は説明が大変です。

STEP
お客様がネットで探す

すぐには、ないときもあります。

当日完成希望だと、この時点であきらめムード。途中で作業を止めて、お客様に返すことを考えます。

地味に大変。

STEP
ネットの発想が意外に遅い

苦しい。楽〇とかだと在庫あり、と記載ありますが発送は一週間後とかあり得ります。恐怖。

STEP
作業は止めるしかない

迷惑とか、そういう話ではありません。

気になるのはお客様の手間が増えること。

最悪今尾電機の作業が止まるのは致し方ないにしても、お客様への負担が大きすぎる気がします。

とっても大変なんです。

今尾電機で用意するメリット

当たり前のことですが

責任の所在がハッキリしていること、ある意味手間が減ることが主項目。

(おそらく)豊富な経験から、お勧めが知れる

いやぁ・・・正直、ここでこんな風に宣言するのは怖いんですが。

今尾電機さんが勧めるなら絶対安心やっっ!!

というのは、ちょっと待ってくださいね。あくまでも最大公約数的なおススメなので。

ただ、失敗例はめちゃくちゃ知ってると思います。

少なくとも業者として対応してきた事例はお客様より多いはず。

部品のアフターサポートは丸投げできる

当たり前の話ですが、今尾電機で用意している以上、今尾電機で責任を取ります。

アフターサポートが可能な部品を選んでくれる

これも当たり前の話ですが、今尾電機で責任を取る以上、責任の取れないような部品は極力、提案しません。

というか責任のとれない部品を提案するのは、普通に怖いです。

メーカーに電話ができること、その対応が迅速であること、その対応内容のつじつまが合うこと。

なぜかネットでは話題になりませんが、部品を買う時に最も大切な検討内容だと確信しています。

今尾電機で用意するデメリット

高い(かもしれない)

ここはもう、希望も込めて、かもしれない、としておきます。

価格というのは、企業努力の側面もありますので、ある意味努力不足ともいえるんですが・・・

大手ネット販売会社の資本力には正直勝てません。が、時々今尾電機のほうが安いときもあったりします。

ときどき、なんですけどねぇ

人的ミスの可能性がある

ごめんなさい。注文忘れ、適合間違い、初期不良。可能性は、あります。

選択肢は限られている

できるだけ範囲の広い取り扱いを心がけていますが、アフターサポートも万全で品質も良く、価格も納得ができて、仕上がりも良くなる部品・・・そんなにはないです。

逆に言えば、今尾電機が自信をもって販売してるのなら、けっこう安心感があると

持込、今尾電機用意の選び方

メリットデメリットをざっと並べてみましたが、これだけで選ぶのは難しい人もいると思います。

そこで、ざっと今までの傾向から持込に向いていると思う部品、思わない部品、はたまた持ち込みをNGとしている部品を挙げていこうと思います。

持込に向いている部品

持ち込みのデメリットは総じて、アフターメンテナンスの薄さに起因しています。

ようはその薄さをカバーする「何か」があればいいのです。

メーカーがしっかりしていて、世間的に実績が多い部品。

そもそもこういう部品はネットのほうが大幅に安いのもあってか、むしろ持ち込み推奨してます。

例えば、こういう部品。

大手メーカーナビ(Panasonic、pioneerなど)

ドライブレコーダー各種(コムテック、ユピテルなど)

ETC、バックカメラなど。

車種適合がしっかりしているとたいていの場合は安心できますね。

コストパフォーマンスが圧倒的に高い部品

壊れても次、次と交換していける価格の部品。

よく引き合いに出すのが、バックカメラ。

メーカー物だと1万円台でも、ノーメーカーだと2~3千円くらいであったりします。

ということはノーメーカーを3回買い替えても、メーカー物一回分。

そこをどう考えるか、です。

ただし交換の手間もあるわけですから、そこもちゃんと検討に入れましょう。

ネットでしか入手できない部品

そもそも今尾電機では入手不能の部品は持ち込みよろしくお願いいたします。

怪しいといえば怪しいんですが・・・

例えば海外製のナビ、オーディオ。

商品自体は面白い部品で、アフターサポートの希薄さも目立ちまくりですが、ネットでしか入手できないユニークな部品ですね。

持込には向いていない、難しい部品

アフターメンテナンスの薄さの影響が強い部品です。

光り物

かなり悩みましたが、入れました。

そもそもの選択肢の多さはともかく、品質のばらつきが特に強い。

ヘッドライトにせよ、室内電飾にせよ、取付けは容易とは言えないケースも多く、壊れた時の手間は取り付け時よりかかることも。

持ち込む場合は最低でも高価なものでお願いしたいところ。

キャンピングカー電装関連

これまた悩みましたが・・・

リチウムバッテリーなど持ち込んだ時の価格メリットが強く、予算の兼ね合いで仕方ない場合ももちろんあるのですが、それにしてもメーカーのアフターサポートが超絶希薄なので、とにかく持ち込みの場合は「理解」と「納得」が超重要です。

異常に安くて、そのわりにはレビュー件数が多い部品

たぶんですけど・・・さg(以下略)

とにかく市場に沿った値段で、適切な数のレビューであってほしいですね。

過去に地デジチューナーでこんなことがありました。

みてよ、これ!めっちゃ安いよ(市場価格の半分以下)

わ!すごいですねぇ!安い!

しかもこのレビューの件数!
(地デジチューナーで名前も聞いたことないのに数千件のレビュー)

お、おお~、なんか不自然なほど良いですね

その地デジチューナーですか?

まっっっったく受信しませんでした。

持込できない部品、作業

アフターメンテナンスが絶対に必要であり、また複雑であるこれらの作業は申し訳ございませんがお断りしております。

修理作業に必要な部品

修理における部品は、今尾電機で用意させていただきたい。

値段云々も、理解していますが、それ以上に責任の所在が悪くなることに加えて。

このところネットで販売している安い車両部品の品質が低下気味。

しかもその安い車両部品が他の箇所の故障を誘発することもあります。

その時、診断も物凄く大変ですし、再修理の金額はだれが負担するのか、これもまた難しい問題になってしまうからです。

ただし、旧車など、入手不可能な部品に関しては一緒に探させていただきます。

12Vクーラー、FFヒーター

キャンピングカーでの話ですが、これらの熱交換機は基本NGです。

特にFFヒーターは燃焼物ですので、安価な部品を取付けることは怖すぎて無理です。

かといって否定しているわけではありません。企業としてその作業の責任を取れないことが主原因。

輸入車のバッテリー

基本的には修理の話に似ていますが、バッテリーの性能如何で症状が変わるためです。

持ち込み作業は一つの提案、依頼の形。

長くなってしまいました。

部品、持込できますでしょうか?と聞いてくださるお客様は、皆さん、幾ばくかのご不安を抱えて質問いただいていると思います。

知ってほしいのは、持ち込み作業も、一つの依頼の形でしかない、ということです。

持込作業が抱えるいくらかのデメリットも知って、納得した状態でご依頼いただくのであれば、何の問題もありません。

それがお客様の選択なのであれば、今尾電機はその選択をできるだけサポートする。それだけなんです。

それが持込作業だろうと、今尾電機で用意する作業であっても。

どちらにしても、大事なのは、お客様が選択した依頼かどうか。

適合が不安、アフターが不安、部品の質が不安、色々あると思います。今尾電機で解決できる不安であれば、サポートします。

まずは一度!問い合わせてみてくださいね。

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