BMWにシートヒーター取付!シートの表皮を剥いでヒーターを埋め込むだけ、なのに・・・

???「3年ぶりか・・・みんな元気にしてっかな」

みたいな主人公のセリフってもう問答無用でワクワクしますよね。新必殺技、新形態、つらかった修行の記憶・・・的な。

はい。みなさん、ブログ掲載できてなくて、すいませんでした。

本当にごめんなさい。別に強くなってもいませんし、必殺技も会得してません。

作業者一人いないだけで、今尾電機はもう完全にChaos(カオス、ケイオス)。誰でもいい、おらに元気をわけてくれ~

ここ最近は朝晩涼しくなってまいりました。日中はまだ暑いですが。

今回は季節ものの取付、シートヒーターでございます。

取付車両はまさかのBMWです。

しょ、正気か?

いけるいける。構造上はいける。あとはガッツと覚悟。

今尾電機でのシートヒーター取付は、ほとんどの場合シートへの埋め込み取付を示唆します。

シートを分解して、クッションの上に設置して、配線を処理して、シートを元に戻せば完成。

な~んだ、簡単じゃないか。

なお、使用する部品は定番のTc-Style様でございます。価格、品質どちらも素晴らしい。無くならないでほしいメーカーです。応援してます。

まずはシートを下しましょう(^^♪

高級車だからって委縮することはありませんよ、シートを外すなんてお茶の子さいさいです~(^^♪

ゼェゼェ

シートを降ろしたら、分解してクッション部分にシートを敷いて、元に戻せば作業終了!

ね、簡単でしょ?

これ以上ふざけると、作業者に怒られるので、ここからは真面目に。

実際、とんでもなく大変です。

まず当然のように実績がありません。ていうか、この年式のBMWのシートを分解する必要に迫られません。

そして、輸入車ゆえの複雑、高級、めちゃ硬い部品構造が立ちはだかります。

背中部分を外す。

しかしここからが問題。

お尻の部分、剝がれないぞ・・・
なんだこれ、小さい金具で留められてる・・・

シート表皮がずれないように、たくさんの小さな金具が取り付けられています。

しかも、一つ一つが硬い。

残骸

もちろんお客様には了承をとっておりますが、それにしても本当に大変な作業でした。

しかもこれ、シートの奥のほうに取付けられていて、とにかく取り出しにくい。
指を奥のほうに入れながら慎重にペンチで・・・

シートクッションとシート表皮が小さな金具で止められていた

シート自体もすごくタイトな構造のため、Tc-Style様のように薄くないと絶対ハマりません。

先ほど小さい金具を摘出しましたが、それはシート周辺の話。

もう一つセンターにも固定部があります。

イメージ。

赤い部分にも固定機構があります。この機構までとると、本格的にはまりません。

これはもう致し方ないので、シートヒーターを加工します。

干渉する部分のみカットしていきます。

といっても全部カットするわけではなく、何度か併せてみて、明らかに当たる部分のみ施工するイメージ。

なんとかハマったら元に戻していきます。

ちなみに今回のご依頼は左右です。運転席も助手席も。どっちも。

フルコンボだドン!

写真、少ないですが、それは本当に大変そうだったから。

このシート付近でかがんでいる時間がほとんどで。

大変な作業であればあるほど、写真の構図が地味になっていく。

やっとシートヒーターの設置が終わったら、次は配線作業。

これまた外しにくい内装を外し、スイッチを埋め込まなくてはなりません。

そして、終了。

これは本当、大変やわ・・・次の依頼受けるときはよ~く考えてから受けてよ・・・チラッ

あ~、そうですよね!気をつけます!(大嘘)

心配していたシート表皮のずれですが、お尻に神経を研ぎ澄ませればわかる範囲。

ただ、手で触ると、なんか柔らかくなったかな?とは思いますね。

お客様と最後まで悩みながら、提案されたスイッチ位置。

ベスト位置すぎて、笑いました。

完全に内装に溶け込んでます。

なんかBMWに取り付けたことで、高級なスイッチに見えてきました。

車は進歩しても、シートの構造は劇的な進歩はなく。シートヒーター取付は、ずっっと大変です。

でも効果もすっごく高いんですよね。シートヒーターは無くてもいい部品と言われがちですが、一度体感すると、冬場のドライブがいかに快適になるか。よくわかります。

新車購入時は、ぜひとも取り付けてほしいですし、後付でも後悔することはないと思います。

それでは、ご依頼、ありがとうございました~!

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