デュカトに12Vクーラー後付け!新たに専用のパネルを製作して、あの位置に取付します。同時進行サブバッテリーシステムリチウム化。

さっむぅ。今日はついに一桁。二桁と一桁では明らかに感じ方が違う気温。今日の気温が7度前後でしたので、現在の三重県は実質野菜室(冷蔵庫の話)くらいの温度ということになります。

なんかそう考えると野菜室に入れられた野菜はいつもこんな寒い思いをしていたのか、と。

というか寒い=鮮度が保たれるなら、もしかして私の鮮度も保たれているのか?と完全に訳の分からないことを考える私でした。

さて、今回は。

デュカト、アドリア、というグレードだそうです。

キャンピングカーって俗称すんごい多いですよね。どれもなんとなくお洒落で、呼びやすいのはメーカーの努力なんだろうな、と密かに感心する鈴鹿の電装屋。

ご依頼内容は12Vクーラーの取付と、大容量サブバッテリーシステムへの換装。

まず、サブバッテリーシステムの換装ですが、今回は既設システムを利用しながらの換装を目指します。

デュカトに限りませんが、キャンピングカーは細かい俗称に加えて、それらの細かいグレードで電装品の詳細が全く異なりますため、まずはそれらを理解することが絶対に必要。

デュカトはそのあたりが輸入車ですので、システムも輸入仕様となり、理解するのに時間がかかります。

この「理解」を省いて、とりあえず動けばいいシステムにすると、故障や不具合の際にとにかく困るので、この工程は絶対必須なのです。

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理解の工程が大変な一つの例

さて、サブバッテリーシステムのほうは、ひとまず置いておいて。

肝心の12Vクーラーの取付検討を始めます。

デュカトの12Vクーラー、前回はここに取付けましたが、前回と今回で部品は同じでも、お客様の要望は異なります。

今回のお客様は二段ベッドを使用しませんので、取付位置は車両再後端の最上部に取付けるのがベスト。

この基から付いているパネルを流用できないか考えます。

新車から12vクーラーが付いているデュカトはこの位置に専用のパネルで取り付けられていますね。

かといってビルダーさんがそのパネルを販売してくれるわけもありませんし、デュカトのパネルは少々作りが雑なのd・・・ゲフンゲフン

新たに製作します。

本人の意向により、顔は×

おおよそのイメージを検討。

中央にクーラー本体を取り付けるにしても、配管が不細工に見えるのは嫌だし、もちろん強度も必須。

ざっくり作るのはDIY。キッチリ作る努力をしてこそ今尾電機。

あ、これ名言か?

サブバッテリーシステムの解析は完了。

新たにシステムを構築していきます。

こちらは時間と手間は必要ですが、大きな問題はなさそうです。

12Vクーラーパネルですが、今回は家具屋さんにも協力を依頼して製作します。

このパネルそっくりのR(緩やかに傾斜した端っこの部分のこと)を再現するのは、さすがに今尾電機では不可能。

またこのパネル自体、棚の固定などにも使用されていますので、ちゃんとした精度が必要です。

なお、家具について、製作はしていますが、すんごく大変なので要(×)35相談ですよ・・・

試作パネル。

端のRについては、ある程度仕上げてきていただきましたが、この状態で取り付けるのはNG。

これでは開口部の解放感が損なわれますし、なにより、お客様は後部ハッチを開けてキャンプをしたり、荷物を出し入れすることが多いそうなので

強度の担保、見た目に影響しないように最大限小さくします。

実物を仮付け。

クーラー本体に対して無駄な部分が相当多いのが分かると思います。

あと、この木の色、ダサいな。

同意見の人

ちょ、そういうのは家具屋さんに聞こえない場所で・・・
あとで依頼するから。

私自身も何度も後方ハッチから乗り降りして、頭をぶつけないギリギリの範囲がどこか考えます。

裏側は配管が出ますが、露出は避けたい。

Why?見た目ですよ見た目。汚いでしょ、配管が見えてると。

メンテナンスを考えると、完全露出が一番ですが、それはもう見た目が悪い。

配管部を隠すBOXも家具屋さんと一緒に考えます。

理解を求めているというより、こちらの要望をごり押しているかもしれない。

「木」そのままの色は、車内の雰囲気にそぐわないと思いませんか?

家具屋さん

うーん・・・確かに・・・塗ります・・・

サブバッテリーシステムは400Ahのリチウムバッテリーシステムで完成。

後ろの開口から入るとこんな感じ。

私は良い仕上がりだと思いますが、皆さんどうですか?

実は私、あと5cmは切り詰められると思ったのですが、家具屋さんと作業者に大反対を受けて諦めました。

ビスの下の空間があと5cmあったんですが、そこまで切っちゃうと木材が割れてしまうリスクが高いそうで・・・渋々・・

本当はもう少しだけ寄せたかったのですが、棚の開口を気にするとこの形に。

棚の蓋をもうあと2cm詰めたかったんですが(以下略)

前回と比較して、就寝部の冷えは格段に良好。

さすがに運転席周辺にまで冷えがくるのは時間が必要ですが、二段ベッドがない場合は最善肢かもしれません。

家具屋さんも巻き込みますので、どうしても時間がかかってしまいましたが、お客様のご要望通りの形に12Vクーラー取付できましたので、一安心。

いやぁ本当、安心なんですよ。達成感より安心が勝ります。

お客様のご依頼内容は理解できてますし、なんとかしたい!!という思いはあるものの、その思いをどう実現するかは基本白紙から始まるのが多いんです。

無限大に時間があるならまだしも、納期にも制限がございますから、限られた中で空想を現実までもっていく。かっこいいですが、シンプルに不安と心配はずっとついてきます。

実現したら、現実にまでなれば、本当に安心します。

ですのでお客様、よろしければ心臓に優し~いご依頼を・・・いや、でもスリルも欲しいな・・・・

ご依頼、ありがとうございました!

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